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SARAYAは、2025年大阪・関西万博
BLUE OCEAN DOMEのパビリオンパートナーです。

PROTEGATE EXPO2025

2020年に世界的に大流行した新型コロナウイルス。私たちの社会生活に多くの影響を与えました。
まだ知られていないウイルスはたくさんあります。いつどんな感染症が流行するかわかりません。
手指を消毒することは、自分と大切な人を守る方法。

日本初の薬用石けん液と専用容器を開発し、手洗い習慣を広げることから事業をスタートしたサラヤ。
未来の消毒のかたちを考え、あたらしい自動手指消毒ディスペンサーをつくりました。

PROTEGATE(プロテゲート)は、protect=守る/gate=入り口 を合わせた造語で、出入口で感染症を防ぐという意味が込められています。また、大阪・関西万博をきっかけに海洋問題へ関心を持ってもらいたいという想いから、「PROTEGATE EXPO2025(プロテゲート エキスポ2025 )」と名付けました。

いま、海の環境課題が深刻さを増しています。
海洋プラスチックゴミの問題もそのひとつ。

1950年以降、人類は83億トン※1ものプラスチックを生み出してきました。
しかし、そのうち63億トン※2がごみとして廃棄され、リサイクルされたのは、わずか9% ※3 。
さらに22% ※3ものプラスチックごみが処分されることなく、どこかへ消えてしまっています。

そして今もなお、毎年1,200万トン※4ものプラスチックごみが新たに海へと流れ込み、
海の生き物たちに深刻な影響を与えています。その総量は、すでに1億5,000万トン※5以上。

製品をつくる企業の責任として、
再生プラスチックに加え海洋プラスチックごみを使用することが、サラヤにできることだと考えました。

素材・原料

本体に海洋プラスチックごみを再利用

持続可能な手指消毒ディスペンサーを、との想いから、ディスペンサー本体のグレー部分には、再生プラスチックにテラサイクル社提供の海洋プラスチックを配合した原料を使用しています。
この原料を押出成形の技術で成型、加工して本体を製作しました。

また青いノズル部分には再生PPに海洋プラスチックを配合した原料を使用し、3D Printing Corporation社の3Dプリンターで製造しています。
この3Dプリンターは海洋プラスチックを原料として製造できる技術を持っています。

海洋プラスチックとは?

海洋プラスチックは、長崎県・対馬市の海岸に漂着したごみを回収し、分別、洗浄、乾燥、破砕してペレット状に加工し原料化したものです。
海プラスチックは塩分や砂などの不純物が混ざっている場合やプラスチック自体が劣化しているリスクがあり、再利用する際には、うまく形にならないことや、色など外観への影響があるなど、多くの課題があります。

素材・原料

IoT技術を活用し、
機器のメンテナンス作業を省力化

ディスペンサーに通信機器や重量計を搭載し、薬剤やバッテリー残量をWEB画面で確認することができるため、機器のメンテナンス作業を省力化し行えるようにしました。

みんなが使いやすいデザインに

ユニバーサルデザインを考慮し、本体には日本語と英語の表記に加え、誰にでも理解しやすいピクトグラムを採用しました。
また、大人だけでなく、背が低い子どもや車いすを利用される方々も使用しやすいように、手指を消毒するためのスペースは2種類の高さを用意しています。さらに手を入れるブースを大きくすることで使用時に消毒液が飛び散らないよう配慮しました。

国籍や年齢を問わず誰でも理解できる消毒液ピクト
どこから薬液が噴射されるか簡単にイメージできるデザイン
三方を囲まれたブース内で消毒できるので周辺を汚さない
大人だけでなく、背が低い子どもや車いすを利用される方々も使用しやすいように、消毒スペースは2種類の高さを用意。

製作にご協力いただいた
企業

【 テラサイクルについて 】

テラサイクルは、「捨てるという概念を捨てよう」というミッションのもと、現在の複雑化する廃棄物問題に対して、革新的で持続可能なソリューションの開発に取り組むソーシャルエンタープライズです。
米国に本社を置き、リサイクル・再生資源・リユースを推進するプラットフォームを構築・運営し世界21カ国で活動しています。
https://www.terracycle.com/ja-JP/

【 3D Printing Corporation
について 】

3DPCは、2016年の設立以来、最先端技術を搭載した3Dプリンターの販売と3Dプリントを活用した受託製造サービスを提供し、部品の高付加価値化、納期短縮、コスト削減に貢献してきました。現在は、さらなるサプライチェーン最適化を目指し、デジタル製造プラットフォーム『Taiga』を開発。3Dプリントにとどまらず、複数の技術を活用して部品製造を実現しています。
https://www.3dpc.co.jp/

製作者の想い

サラヤ株式会社
商品開発本部 / サステナブルデザイン開発センター
深澤 恒正

対馬や友が島の海岸でごみの現状を視察し、想像を絶する状況に言葉を失いました。

海洋プラスチックを工業製品に使用することは、品質、製造、コストそして持続性の面で多くの課題があります。しかし、これを手指消毒ディスペンサーのデザインに取り入れることで、海洋ごみ問題への関心を高め、海洋プラスチックの活用事例を社会に共有したいと思いました。

この取組によって行動変容を促し、新たにイノベーションを生み出し、最終的には美しい海を取り戻すことに繋げたいと考えています。

設置場所

  • 特定非営利活動法人ZERI JAPANパビリオン
    「BLUE OCEAN DOME」ドームC
  • 万博会場内休憩所1・2

関連リンク