ソホロの事業分野別活用例(技術者向け)
真に人と地球にやさしい商品を生み出すために。
発酵でつくる自然由来のサステナブルな原料
ソホロ※とは
糖と植物油を原料に、天然酵母による発酵技術から作り出されるバイオサーファクタントの1種で高い洗浄力と生分解性・安全性に優れています。また、従来の界面活性剤では得られない性能を持ち合わせており、各分野から注目を集めています。
※「ソホロ」はソホロースリピッド(一般名称)の原料としての名称です
- 洗浄剤
- 食品用乳化剤
- 栄養吸収補助剤
- 化粧品
- 再生医療
- 石油三次回収
- 農薬用展着剤
- 土壌洗浄(バイオレメディエーション)
サラヤとソホロ
創業より天然素材を用い環境や人に優しいモノづくりを続けていたサラヤでは環境負荷の低い独自製法技術を確立、世界に先立ち2001年にソホロを使用した食器洗い機用洗剤として販売開始し、そこからも長年にわたり研究を重ね様々な製品に用いられています。
サラヤではこのソホロを用い、土壌洗浄や食品、再生医療に至るまで、より安心・安全な製品開発に取り組んでいます。
サラヤのソホロの特徴
・使用パーム油はRSPO認証油を使用
・環境負荷の低い独自製法
・独自生産法による安定供給
・熱安定性の高い原料を提供
また、長年の研究成果として様々な項目についての評価を行い、知見として保有しています。
保有データの例
環境適合性(生分解性、水生生物毒性)、 生体適合性(細胞毒性、皮膚刺激) 、環境負荷、界面活性性能、 すすぎ性 、洗浄力、 低起泡性、 乳化力、 他界面活性剤の硬質表面や皮膚への吸着阻害、 皮膚への水溶性成分の浸透促進 etc...
ソホロの事業分野別活用例
Happy Elephant
(ハッピーエレファント)
ソホロの高い生分解性、高い洗浄力、低起泡性とすすぎ性、高い安全性を生かした未来の洗浄剤「ハッピーエレファント」。ソホロの原料となる植物油(パーム油)には、環境と人権に配慮されて生産されたRSPO認証の植物原料を使用。持続可能な社会実現に貢献する次世代の自然派ブランドとして、サステナブルな洗剤の代名詞になることを目指しています。
Lactoferrin Lab.
(ラクトフェリン ラボ)
感染予防研究の過程で着目していた免疫システムに関わる乳タンパク質ラクトフェリンに、肌への高いエイジングケア効果があることを発見し誕生した化粧品「ラクトフェリン ラボ」。ソホロはその特徴である生体適合性と経皮吸収性を生かして、ラクトフェリンを肌の奥(角質層)へと届ける天然の浸透促進成分として配合されています。
Jojoble
(ジョジョブル)
天然肌バリア成分として知られるホホバオイルを用いた自然派ケア化粧品「Jojoble」。ホホバオイルにグリセリンとソホロを加えることで、水によって乳化する非水系オイルゲル製剤を実現。濡れた肌にも伸ばしやすく、また角質層までの浸透力が向上。美肌成分をすみずみまで届ける化粧品に応用されました。
ソホロ×生体適合性 ▶︎細胞用凍結保存液
生体適合性の高さを活かして細胞用凍結保存液として応用。ソホロを配合することで、従来の保存液の課題だった細胞毒性や抗原変異などを低減し、融解後の細胞生存率を高めることができます。
ソホロ×環境適合性 ▶︎汚染土壌の洗浄剤
工場跡地やガソリンスタンドの土壌浄化などに用いられるバイオレメディーション(微生物の力で油を分解する技術)にソホロを添加することで、効率的に土壌浄化し、工期の短縮ができるかを検証中です。
ソホロ×再生医療 ▶︎脱細胞化用水溶液
再生医療の世界では、脱細胞化後の組織や臓器の内部構造への影響が少ない処理方法が望まれており、ソホロ水溶液を使った脱細胞化を検証中です。
サンプル等の提供について(技術者向け)
サラヤでは今後広がっていくであろうバイオサーファクタント活用の礎となるべく、幅広くソホロのサンプル提供を行っております。※
また、ソホロの技術資料の提供や弊社研究スタッフによるサポート(処方開発のアドバイスや疑問点の解決など)も行っております。
お問い合わせについてはサラヤのコールセンターまでご連絡お願いいたします。
弊社保有の原料について
製品名 | SOFORO ND | SOFORO AD-30 | SOFORO AC-30 | |
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主な用途・配合例 | 業務用・家庭用 粉末洗浄剤 | 業務用・家庭用 液体洗浄剤 | 身体用液体洗浄剤 | |
性状 | 茶褐色粘ちょう性液 | 茶褐色透明液 | 茶褐色透明液 | |
表示名称 | – | – | 加水分解カンジダボンビコラエキス | |
INCI | – | – | Hydrolyzed Candida Bombicola Extract | |
ソホロリピッド含有量 | 55~65% | 25~35% | 25~35% | |
ソホロリピッド組成 | ラクトン型 | 55%以上 | 10%未満 | 10%未満 |
酸型 | 45%以上 | 90%以上 | 90%以上 | |
臨界ミセル濃度※1
(pH7) |
30 ppm | 300 ppm | 300 ppm | |
表面張力低下能※1
(pH7) |
37.0 mN/m | 31.7 mN/m | 31.7 mN/m | |
起泡力、泡沫安定性※2
(0.1%溶液) |
硬度 0ppm | 直後:24 mm、 5分後:20 mm |
直後:122 mm、 5分後:110 mm |
直後:122 mm、 5分後:110 mm |
硬度 100ppm | 直後:23 mm、 5分後:9 mm |
直後:14 mm、 5分後:4 mm |
直後:14 mm、 5分後:4 mm |
|
曇点(1%溶液) | 60℃
7.5%プチルカルビトール水溶液に溶解 |
>80℃
7.5%硫酸カリウム水溶液に溶解 |
>80℃
7.5%硫酸カリウム水溶液に溶解 |
※1: ウィルヘルミー法(20℃) ※2: ロスマイルス法(20℃・pH9)