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ニュースリリース

サラヤ株式会社(本社:大阪/代表取締役社長:更家悠介)は、持続可能な社会の実現に向けて、プラスチック課題解決に貢献すべく、2020年6月から事業開始した共同出資会社「株式会社アールプラスジャパン」に資本参加することをお知らせいたします。


サラヤは1952年の創業時から人、そして環境を考え、天然素材を用いた商品づくりをコンセプトに、研究開発から製造まで一体となった商品開発・販売を行ってまいりました。昨年、誕生50周年を迎えたロングセラーブランド『ヤシノミ洗剤』は、当時主流となっていた石油系洗剤の排水による河川や湖沼の汚染が社会問題となる中、環境への負荷が少ない植物系の食器用洗剤として開発されました。

近年は、様々な分野で社会問題が露見しています。本年4月1日より施行される「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」は、海洋プラスチックごみ問題や気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化等への対応を契機として、国内におけるプラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まっていることを背景とし、あらゆる主体におけるプラスチック資源循環の取組を促進するための措置を講じた法律となります。

サラヤにおいても、世界の「衛生・環境・健康」の向上に貢献する企業として、お客様の多様なニーズにお応えする商品・サービスを提供し、「地球市民」の一員として地球温暖化対策、生物多様性及び生態系の保護等地球環境の保全を行うというサラヤの環境方針に基づき、本共同出資事業への参画を通じて、使用済みプラスチックの再資源化を推進し、バリューチェーンの一員として、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。


■共同出資事業における取り組みについて


株式会社アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社(Anellotech Inc.)とともに、環境負荷の少ない効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めます。世界で共通となっているプラスチック課題解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた連携により、2027年の実用化を目指していきます。


■使用済みプラスチックの再資源化技術について


ペットボトル以外のプラスチックは、現在国内では多くが燃焼※1されていると言われています。今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル※2の技術です。
従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。この技術が確立できれば、より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができると考えています。

※1 焼却時に発生する熱を回収し、発電や熱供給に活用するサーマルリカバリー(熱利用)を含む
※2 使用済みの資源をそのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルする



■共同出資会社の概要


会社名:株式会社アールプラスジャパン
事業開始:2020年6月5日
本社所在地:東京都港区台場2-3-3
代表取締役社長:横井恒彦
事業内容:使用済プラスチックの再資源化技術の開発・実用化推進


【参考】アネロテック社(Anellotech Inc.)について


2008年創業。米国ニューヨーク州パールリバーに本社・研究開発機能をもつバイオ化学ベンチャー企業。非食用の植物由来原料から石油精製品と同一性能を持つベンゼン・トルエン・キシレンを生成する技術を保有している。


■参画企業一覧



※各ニュースリリースの情報は発表当時のもので、現状と異なっているものもあります。