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ニュースリリース


サラヤ株式会社(本社:大阪/代表取締役社長:更家悠介)は、農林水産省での新規案件『平成30年度アフリカ等のフードバリューチェーン課題解決型市場開拓事業』採択を受け、東アフリカ地域における食品衛生事業への取り組みを開始することをお知らせいたします。


当プロジェクトは、2つの日系企業、「KAI GLOBAL Limited」(本社:ケニア/ナイロビ市)および「COTS COTS LTD.」(本社:ウガンダ/カンパラ市)との協働で実施いたします。現状東アフリカ諸国ではコールドチェーンが未発達であるために、食品流通において低温輸送車等はほぼ使われておらず、多くは氷が詰められた発泡スチロール箱を用いて輸送されています。しかし、収穫から消費までの間に発生する食品ロス解消が、昨今アフリカ各国においても大きな課題となっており、新たな食品流通システムの確立が求められています。

当プロジェクトでは、サラヤはまず「KAI GLOBAL Limited」と連携して現地の各漁村を訪問、魚種や漁獲量の確認と、実際の物流状況についての調査を行います。そして、ケニアの漁港で入手した海産物を用いてナイロビ・カンパラ両市への輸送テストを行い、川上から川下を繋ぐフードバリューチェーンの構築を目指します。

また、カンパラへ輸送された海産物は、「COTS COTS LTD.」の経営する日本料理店「やま仙」において加工、提供されます。サラヤは「やま仙」のキッチンに微酸性電解水生成装置(サニスター)、急速凍結機(ラピッドフリーザー)等の衛生加工機器を導入することで、安全かつ高品質な食品を提供するためのサポートをいたします。同時に、東アフリカ地域の近隣諸国も視野に入れた、将来的な食品加工ビジネス開発の可能性について検討いたします。

サラヤは2011年、現地法人サラヤ・イーストアフリカ(現地事業責任者:北條健生)を設立。2012年から東アフリカの院内感染をなくすため、医療従事者への教育、アルコール手指消毒剤の普及を目指す「病院で手の消毒100%プロジェクト」を立ち上げ、2014年2月には念願のアルコール手指消毒剤の現地生産・販売を開始、SDGs※1ビジネスに取り組んでいます。また、過去にはJICAの『2016年度第2回中小企業海外展開支援事業』を受注し、カンボジアにおいて同様の事業を展開した実績もあることから、関連のノウハウをアフリカ市場で活かせると考えます。
アフリカ市場は、今後人口や所得も増加することが予想されており、日本料理の需要も伸びることが期待されています。サラヤは出資だけでなく、日本料理店「やま仙」をHACCP※2に基づいた日本品質の食品衛生を実践するモデルケースになるようサポートし、東アフリカで医療衛生に続いて新展開する食品衛生事業の拠点と位置付けています。
※1:国連が2015年に採択したSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略
※2:Hazard Analysis and Critical Control Point コーデックスが推奨する食品の製造・加工工程の国際的な衛生管理手法



■関連会社概要


会社名:KAI GLOBAL Limited
本社所在地:P.O.BOX52663-00100 A2 Kindaruma Business Centre, Kindaruma Rd., Kilimani, Nairobi, Kenya
業務内容:鮮魚流通・販売、寿司製造・販売、米穀流通・販売

会社名:COTS COTS LTD.
本社所在地:P.O. Box 10144, Kampala, Uganda
業務内容:日本料理店運営事業、テナント事業、農産物生産・加工・流通・販売業、農業者向けのマイクロファイナンス業、途上国支援事業のコンサルティング受託

会社名:Saraya Manufacturing (U) Ltd.
本社所在地:P.O. Box 23740, Plot 6C, Seventh Street, Industrial Area, Kampala, Uganda
業務内容:衛生商品の製造・販売、衛生管理サービス提供


※各ニュースリリースの情報は発表当時のもので、現状と異なっているものもあります。