サラヤは、1952年の創業時から人、そして環境を考え、天然素材をもちいた商品づくりを行ってきました。
中でも1971年に誕生した「ヤシノミ洗剤」は、石油系洗剤による水質汚染が社会問題となる中、環境にやさしい植物原料を用いた植物系洗剤の先駆けとして誕生した主力ブランドです。
しかし現在、世界の食用需要の増加などにより、植物原料のひとつであるパーム油の生産が拡大。熱帯雨林を伐採してプランテーションを拡大するなど、主要生産国のひとつであるマレーシア・ボルネオ島を中心に、さまざまな環境・社会問題を引き起こしています。
もはや「植物油=環境にやさしい・人にやさしい」と単なる一面だけで語る段階ではないのが現実。
サラヤでは、この問題に目を向けて出来ることから少しずつでも取り組んでいこうと各種団体と協力し、2004年よりボルネオ島の環境保全を行っています。
パーム油関連ブランドである「ヤシノミシリーズ」をはじめ、「ハッピーエレファント」、「ココパーム」の各製品の売上げの1%が、ボルネオ保全トラスト(BCT)を通じてボルネオ島の環境保全に使われます。
「ボルネオ保全トラスト=Borneo Conservation Trust」は、マレーシア・サバ州から認められたトラストで、失われた熱帯雨林だった土地を買い戻し、野生生物が行き来できる「緑の回廊」を回復させる計画などを行っています。